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2013/12/30

2013.12.27, 28, 29 Char 3 Nights at EX Theater Roppongi

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「1976年、Smokyを生んだ伝説のライブをいま再び!」 というコピーで
告知・宣伝されていた Charさんの 3 Nights ライブが六本木・西麻布に
新しくできたEX Theater Roppongi で開催されました。

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Smokyを生んだというのは間違いないけど、ファースト・アルバム『Char』を
生んだメンバーでのライブ。楽しみにならない筈がないです。
Charさん自身がよく語っているように、あれはソロ・アルバムではなく、
バンドとしてのアルバムという色合いでしたよね。
メンバーだった二人のロバート・ブリル(Dr.) と佐藤準 (Key)、
他界したジョージ・マスティッチの代わりにもう長年の付き合いの澤田浩史(B)、
そして、同じく他界したジェリー・マーゴシアンのキーボードを補うためだと
思いますが、ゲストにミッキー吉野。ゲストといっても初日は出ずっぱり、
2日めと3日めは1曲を除いてずっと演奏していました。

それではまずは初日、12月27日の模様から。

客電が落ち開演です。ステージを隠していた緞帳が開き、
『Char』のA面1曲め「Shinin' You, Shinin' Day」のギターが鳴ると、
アリーナ席のほとんどの観客はもう我慢できずに立ち上がりました。
Charさんの衣装は、白いシャツに白いスーツ、右耳には鳥の羽の付いた
イヤリング、あのころの雰囲気を前面に出しています。ギターはもちろん
'67製の白いムスタング(色合いは薄いイエローっぽいですけどね) 。
そしてそして、アンプはいつものMATCHLESSではなくHYWATTです!

それにしてもギターの音が良いなあ。クリアーで伸びがあって。
Charさんの声の調子も、10月の町田に引き続きとても良さそうで、
ファルセットに艶がありました。

ロバート・ブリルのドラムセットはいたってシンプルで、スネアとバスドラに
1タム・1フロア、ハイハットの奥側に小さいタム、フロアの手前にカウベル。
シンバルのセッティングも特徴的。超低い位置にセットしています。
プレイスタイルも変則とまでは言わないにしてもとても特徴的で、
個人的になんとなくジンジャー・ベイカーを思い出しました。
ここ数年の古田たかしとの安定・調和した感じとは良い意味で異なっていて
なにか弾んでる感じ、まさにアルバム『Char』の演奏そのままの雰囲気。
僕はCharさんを観るよりロバートを観ている時間が長かったですね。

さてセットのほうは A面3曲めの「It's Up To You」を飛ばしたものの、
それ以外はアルバムの曲順どおりに進められていきました。
途中、簡単なMC
「どうも、Charです。キャニオンからデビューしました。」(笑)
A面3曲めはジェリーの曲・歌だったので、これを外したということはB面の
「I've Tried」も外すのか? と心配になりましたが、この曲は以前から度々
演奏していることもあり、今回も演ってくれました。

続く「空模様のかげんが悪くなる前に」から「朝」で僕はもう泣きました。

そして緞帳が閉じられて・・・・
え?何?アンコールとかしないの?二部構成なの?皆それ知ってたの?
的なとても不思議な、辛口に言うと気分が冷めてしまう10分のブレイク・・・
個人的には70年代にタイムスリップして感極まった直後に、いきなり
現在の現実に引き戻された感じがイヤでしたね。

再びブザーが鳴り、程なくして客電が落ち、第2部のスタートです。
緞帳の向こう側から照明があたりメンバーのシルエットが映し出された感じは
1996年の日本武道館での20周年コンサートっぽい感じがちょっとしたり。
セカンド・アルバム『Have A Wine』のA面1曲め「過ぎゆく時に」で
スタート。ギターはブルーに二本ストライプ入りで、フロントPUが
ハムバッキングのムスタング!
Charさんは衣装替えをして、白いTシャツといつものTrue Religionのジーンズに
青いロング・ストール姿。

そして簡単なMC。
「どうも、こんばんはCharです。Have A Wine を出しました…」的な。
僕はやっと今回のステージ構成がのみこめてきました(笑)

このアルバムからはA面の他の曲を飛ばして「Tokyo Night」へ。
曲の終わりで他界してしまっているジョージ・マスティッチに向けて、
「Thank you, George」…って、ジンとくるな〜。
続けざまにB面に移って「Ice Cream」、そしてB面ラスト前の「夜」まで。
ここでMC、「2枚目のシングルを聞いてください」と言って「逆光線」。
もちろんこれはCharさんの間違いで、実際には3枚めのシングルですね。
2枚めシングル曲の「気絶するほど悩ましい」はやりませんでした。

このあとギターを Charismaに持ち替えます。キーボードによるストリングスの
音色をバックにボリューム奏法で中音域が太い伸びのあるセクシーな音・・・
始まったのは「My Favorite Things」、JR東海の"そうだ京都、行こう”の
CMで使われているCharさん演奏による曲です。
原曲はミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のなかの1曲です。
Jeff Beck大先生的な匂いもしないこともない・・・ 途中リズムがワルツになり
ギターソロの聴かせどころもある秀作ですね。
そしてそのまま「The Leaving Of The Leaving (Loneliness)」へ。
この曲は当時のアルバムには収録されておらず、映画「ブルー・クリスマス」
に使われたシングル曲「Blue Christmas」にカップリングされたもので、
のちのベストCD『Character』でCD初収録されました。

曲の終わりにあわせて緞帳が閉じられ、ここで第2部が終了。
ここでも「え?終わり?休憩?アンコール?なに?」状態・・・
しばらくして一部の観客からアンコールの手拍子が鳴り始めるも、
なんとも一体感が薄い(苦笑)

しばらくして緞帳が開き、Charさんを先頭にメンバーが再登場。
CharさんはTシャツの上にベスト、その上に紫色のジャケット。
ストールは黒い色に替えてきました。
3rdアルバム『Thrill』のA面1曲め「You Got The Music」から始まり、
A面4曲めでタイトル曲の「Thrill」まで、そしてB面に移って(笑)2曲
演奏したところでギブソン・ゴールドトップ・レスポールにギターをチェンジ。
「表参道」ではミッキー吉野のハモンド・オルガンのソロから始まり、
全員でソロ回しをして盛り上がりました。
そのまま佐藤準のキーボードのストリングスをバックにミッキーのピアノで
「Wondering Again」。やはりこの曲はゴールドトップですね。
個人的にはこの曲の共同作者であるトミー・スナイダーに
「Thank you, Tommy!」と言いたい、いやCharさんにも言って欲しいな、
と思っています。
トミーさんは生きておられるのでその言い方は変かもしれないけどね。
(少なくとも、またトミーさんと仲良くライブをやって欲しいなとか・・・)

曲が終わり、メンバー紹介をして、初日の全プログラムが終了しました。


** ** ** ** ** ** ** **
2日め、3日めは各日ともその前日との差分だけ記録しておきたいと思います。

まず2日は開演前から緞帳は開いていました。これは3日めも同じ。
少しリラックスしてきたようでMCが増えて、いつもながらのジョークも飛び出し
ました。第1部終了後、「これから小休憩に入ります」という場内アナウンス。
安心しました(笑) ただ第2部終了後には同様のアナウンスがなく困りました。

2日めの第2部の衣装は第1部と同じ、Tシャツ&ジーンズは紫色のジャケットを
羽織るかたちで第3部から。
3日めの第2部の衣装は初日と同じようにTシャツ&ジーンズ、
第3部はTシャツ&ジーンズ&紫色のジャケット、帽子も長~い羽をつけた紫の
ものに変更します。

セットリストは、上述の初日に対し2日めと3日めは、第3部で「My Friend」が
「Thrill」の後に追加され、初日以外は『Thrill』全曲再現になりました。
この曲のときだけミッキーさんが上手のそでに退き、Charさんがミッキーさんの
ピアノを使って弾き語り。
3日めはどうしたことかCharさんが「Thrill」の前にミッキーさんのところに行って
しまうわ、いざ「My Friend」を始めたら9小節めでピアノをミスして「ごめん」。
「今ちょっと犬に噛まれちゃって(笑)」と・・・ Charさんには珍しいですね。
どうしちまったんだ?・・・ まあレアなものを見せていただいたってことで(笑)

初日はMCが極端に少なかったけれど、2日め3日めとMCが増えましたね。
3日めには準さんに「なんかしゃべって」、「スピーチお願いします」と2回も
MCをふっていました。これは実は Charさんのギター交換や曲順の勘違いで、
リカバリーのために場をつなぐ必要があったことが原因ではあったのですが、
ケガの功名というか、結果的には良かったですね。
それと3日め第一部の「I've Tried」のときには
「ジェリー・マーゴシアンに捧げます」という言葉もでました。

お客さんの反応は、初日は最初から総立ち(少なくとも10列めより前は)で
休憩時間以外はずっと立ちっぱなしだったのとは対照的に、2日めはかなり
おとなしくてスタンディングになる人の数がまばら、シングル曲やノリの良い曲
で立ち上がってもミディアム~スローなテンポの曲になるとほとんどの人は
着席するという行儀の良さでした。
さらに3日めは第一部、第二部はごく一部を除いてほとんど立たなかったかな。
ただし第二部のあとアンコールを求める手拍子はいちばんまとまってたかも。
もしかしたらより多くの人が本当にアンコールだと思ったのかどうかは定かで
ないけれど第3部が「You Got The Music」で始まったときは、それまでの
抑圧を解き放つかのように会場のほとんどがスタンディングになりました。

バンドとしては、やはり初日は数箇所で危なっかしいところが感じられました。
Charさんのギターはアルバムのときのトーン、雰囲気を再現しつつも、
フレーズ的には完コピではなく、要所要所をキチッとおさえながら違うフレーズ
を披露していましたね。これぞ『TRADROCK by 70年代Char』でしょう。

* 一部、1stから3rdのアルバム全曲再現とか、ギターも完コピ、とか、
複数の誤った情報がツイートされていますが、ちゃんとCharのアルバムを
聴いてちゃんと今回のライブを聴いているのが甚だ疑問ですね。
自信がないことはツイートしなければいいのにと思います。

さてCharさんの、特に歌・声の調子ですが、先にも書いたように10月の
町田のコンサートのときと同様、近年ではかなり喉の調子が良さそうで、
高音域もより出ていたと思いましたしファルセットもコントロールができていて
きれいだと感じました。
ただ、辛口ですが第一部のファーストアルバムのセットで出し切った感が
あって、第2部・第3部ではかなりつらい曲もあったのは実際のところです。
きついな、聴くのがつらいな、と特に思ったのは
「Rainy Day」、「あいつのBoogie」、「Wondering Again」でした。
「Wondering~」は、楽曲も演奏もレスポールも素晴らしくて、前から
2列めに座っていた友人によると Charさんも涙目になっていたらしく、
ファンの間でも手放しで大絶賛だった感があるのですが、声はかなり
きつかったと思います。

ところが最終日は、前のつらい曲の2曲はやはりキツさを隠せなかった
ものの、「Wondering~」に関しては気合というか思い入れを相当
入れたのか、素晴らしいハイトーンを聴かせて頂きました。
3日間で一番良かった。いや、本当に最高でしたね。
ちょっとだけ、ギターのフィードバックがかかりそこねてハウった音を
出してしまったのが残念っちゃぁ残念ではあったけど。
でもそんなギターの音のコントロールもさすがでした。

コンサート全体の構成には初日はかなり面食らってしまい、
盛り上がった感情をぶったぎられるという気持ち的な居心地の悪さのせいも
あって僕はかなり辛口のツイートをしてしまったのですが・・・
2日めからは僕もだんだん適応できていきました(笑)

最終日は「アルバム3枚それぞれの”ほぼ”再現ライブ」であって、
それぞれは独立したセットで、本来なら3回分のコンサートを1回で観る
ことができるんだから幸せだ、と思えるようになりました。

まあいろいろありましたけど、3日間で延べ3500人ぐらいの観客を
感激させてくれた素晴らしいコンサート、素晴らしい企画でした。
もう観ることはできないだろうなと思うと残念ですね。
ロバート・ブリルさんとはまた演る機会があると良いのになあ。

Charさん、3日間、素敵なプレゼントをありがとうございました!!


** ** ** ** ** ** ** **
おまけでロバート・ブリルに関する小ネタを。

ロブは日本でアメリカンスクールに通っていて、その頃に住んでいたのが
今の六本木ヒルズの辺りでした。今回のコンサートでCharさんのMCの
なかでも「芋洗い坂の下のほうに住んでいて・・・」という言葉があって、
自慢できる小ネタではなくなっちゃいました(苦笑)

CharさんがSmoky Medicineの前にやっていたShockというバンドで
ギターとボーカルだったカズ南沢さんが脱退後に組んだ Lex Brodie Band
でドラムを担当していたのもロブでした。
その後 Charさんがファーストアルバムのメンバーを捜しにLAに行って
ロブを連れ帰ってきたのは(今回、大学を中退させたとも言ってました)
よく知られていますが、1976年のファーストソロのレコーディングに続く
1977年春までのライブ活動のあとは、セカンドとサードの半分の
レコーディングには参加したものの、Charバンドのライブ、ツアーには
参加していませんでした。(1977年はりゅーべん、1978年はゴダイゴ
でした。)

1978年以降、後藤次利とのレコーディング活動が多くなっていて、
後藤氏が出したベース教則本をはじめ、後藤氏の縁で鈴木茂や八神純子
の作品にも参加していました。高中正義のBACCOにも参加しています。
さらにはおそらくは準さんの推薦だったのではないかと思いますが、
矢沢永吉氏のRising Sun Concert Tour '81のサポートをしていた!
矢沢氏のコンサート・ツアーではその後も、
Big Beat EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 1991、
1997 Yes, EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR、
1999 LOTTA GOOD TIME をサポートしていたんですねえ。

しかし! 世界的な活動としてはなんといってもベルリン(Berlin)。
アメリカのバンドなのにベルリン(笑)
一発屋と言われてもしょうがないですが、あのトム・クルーズ主演の
映画「トップ・ガン」のテーマ曲でプラチナ・ディスクの大ヒットになった
「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」が有名です。

2000年以降の活動がわかる方、ぜひご紹介くださいませ。

では、久々の長尺ブログ記事、このへんで終わりにします。


セットリスト
------------
【第一部】
Shinin' You, Shinin' Day
かげろう
視線
Navy Blue
Smoky
I've Tried
空模様のかげんが悪くなる前に

【第二部】
過ぎゆく時に
TOKYO NIGHT
ICE CREAM
RAINY DAY
ふるえて眠れ

逆光線
My Favorite Things
The Leading Of The Leaving (Loneliness)

【第三部】
YOU GOT THE MUSIC
闘牛士

THRILL
MY FRIEND (28日、29日)
あいつのBOOGIE
TOMORROW IS COMING FOR ME
表参道
WONDERING AGAIN

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コメント

Pink Cloudさん。こんばんは。僕も幕が閉まってしまったときは?と言う感じでした。アナウンスもなかったし。まあ通常のライブとは違う、ということなんでしょうが。僕はCharの大ファンというわけではなかったのですが、初期の3枚は高校時代にカセットでかなり聴いたので、ここ20年間はまったく聴いたことがないにも関わらず、覚えてました。初日に行ったのですが、同じ列には古田たかしさんがいらっしゃってました。中2階にはたぶん、トミー・スナイダーさんも来ていたと思います。

投稿: mahaera | 2013/12/30 20:50

mahaera さん、コメントを頂きありがとうございました。嬉しいです。2階席でご覧になってたんですよね。古田さんいらっしゃいましたか。ですよね。

中2階というのは左右に数席でっぱってたところですよね。
最終日に左側に、たぶん奥様のカンナさん、息子さんのJESSI 家族がいらっしゃったのを確認できました。JESSIは初日も帰る途中の階段であったので、3日間きてたんだろうと思います。
中2階右側にトミー・スナイダーさんいらしてたようですか!ミッキーさんが出るし、いま日本に来てるようなので会場にきてたらいいなあと思っていたんです。

嬉しいなあ。トミーさん来てたんだ〜。

投稿: Pink Cloud | 2014/01/01 19:20

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