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2010/02/26

Jeff Beck インタビュー - 2010.02.26- BY MUSICGEAR

Jeff Beck 関連でネットにでた記事を保存する目的です。

掲載元
http://www.musicgear.jp/article/interview/jeffbeck201002/

タイトル
ジェフ・ベックが新作『エモーション・アンド・コモーション』を語る!

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-『エモーション・アンド・コモーション』には、メロディアスで、ロマティックで、壮大な印象を持ちました。
ジェフ・ベック:ありがとう(笑)

-このアルバムのコンセプトと、それがどういうところから生まれたものかを教えてください。
ジェフ・ベック:コンセプトはないんだ。アルバムを出さなくちゃならなくなって、どういうものを作ろうか考えたとき、チョイスは幅広く、たくさんあった。どんな方向へも行くことが出来たんだ。僕のキャリアの中でも一番難しい選択だったよ。僕の希望は、とにかくナイスなサウンドのアルバムを作りたいということだった。で、多分自分の人生でオーケストラとレコーディングする機会は今しかないって思ったんだ。これが最初で最後のチャンスだとね。タイミング良く、いいコンダクターといいプロデューサーが見つかって、やる気も充分だったからレコーディングに取りかかったというわけさ。キーボード・プレイヤーのジェイソンがすごくいいアイディアを思いついて、そこに僕も参加して「ハンマーヘッド」という曲が出来てね。これはヘヴィな要素とソフトなメロディが半分ずつ入った作品で、それがアルバムの基本的な形を作ったんだ。最初はヘヴィなものとソフトな曲を8曲とか10曲ずつ入れて2枚のアルバムを作ろうと思ったけど、結局その二つの要素をミックスして1枚のアルバムとして出すことになったのさ。

-ではこの曲が今回のアルバムを表していると言えるんですね?
ジェフ・ベック:うん。去年アルバート・ホールで僕が「ハイ・ホー・シルヴァー・ライニング」を歌ったときに彼が最初にリフを思いついたんだ。

-デイヴ・ギルモアと一緒に演った時ですね?
ジェフ・ベック:そうだよ。そのときにあのリフをジェイソンが考えて、イントロで弾いたんだ。当時はただステージで弾いただけで、レコーディングしようとは思わなかったんだけどね。でもカッコいいリフだからそれを元に曲を書いたのさ。

-ヤン・ハマーっぽい雰囲気ですよね?
ジェフ・ベック:そうなんだ。あの曲はヤン・ハマーへのトリビュートで、だからタイトルを「ハマーヘッド(Hammerhead)」にしたのさ(笑)僕らはヤンが大好きなんだよ。


-そういえば、この間のO2アリーナでのショウで「レッド・ブーツ」をやったときのジェイソンのキーボードは、オリジナルのヤン・ハマーのヴァージョンでしたね?
ジェフ・ベック:気がついたかい?(笑)ジェイソンが一番影響を受けたのはヤンなんだよ。

-オーケストラとの共演の話に戻りますが、このアイディアは、2005年にマーラーの交響曲第5番を録音したときから温めていたということですが、そのとおりですか?
ジェフ・ベック:うん。実はあの曲をレコーディングしたあと、当時のマネージャーがEMIクラシックに音源を持って行ったんだ。そうしたらEMIが「あと10曲くらいオーケストラと共演したクラシックの曲を持ってくるように」って言うんだ。当時はどうやってオーケストラとレコーディングするのか良く分からず、あの音源は箱の中に入ったまま時が経ってしまったんだ。だから今回のアルバムにあの曲を入れても良かったんだけど、あまりにもクラシックぽい雰囲気が強すぎてしまいそうだったから、今回は見送った。次のプロジェクトで採用する可能性はあるけどね。

-ということは、もう次のアルバムを作る予定があるということですか?
ジェフ・ベック:ああ。次もクラシックの曲を集めた作品を作る予定なんだ。今回ストリングスのアレンジをやってくれたピート・マリーがすごくいい仕事をしてくれたので、いろいろなことが片付いたら、彼と一緒にまたアルバムを作ることは間違いないよ。

-‘03年の前作『ジェフ』でもオーケストラを起用した曲がありますよね。
ジェフ・ベック:そうだっけ?『ジェフ』で?それっていつの話?

-2003年です。
ジェフ・ベック:オーケストラ?使ってないよ。

-2曲使ってますよ。
ジェフ・ベック:へえー。君がそう言うんだから使ったんだろうな。でも憶えてないなあ。ごめんよ。

-いいんですよ(笑)ちなみにそれより前、2002年にパヴァロッティと「カルーソー」を共演してますが・・・。
ジェフ・ベック:えっ?2002年?「カルーソー」をやったのは憶えてるけど、そんなに前のことなんだ・・・。

-ええ(笑)年代はともかく、パヴァロッティと一緒にやったことも、今回のオーケストラとの共演というアイディアに影響していますか? また、「誰も寝てはならぬ」を今回取り上げているのも、この曲を得意としたパヴァロッティの影響でしょうか?O2アリーナの2日目にこの曲をやったときは、みんな感動していましたね。
ジェフ・ベック:(笑)ありがとう。パヴァロッティも素晴らしい歌手だけど、遅ればせながら最近僕はオペラ歌手、特に女性のオペラ歌手を聴くようになって、これまで彼女たちの素晴らしさに気がつかなかったことを後悔しているんだ。彼女たちの素晴らしい声、その声を使っていかに感情を表すか、感情を込めてどう曲を表現しているのか、今まで真剣に耳を傾けていなかったんだな。彼女たちの歌を聴いて、自分もギターで彼女たちのように感情を表現するべきだと思ったよ。「誰も寝てはならぬ」の、すばらしく美しいメロディにも惹かれたし、他にも山ほどある際立って美しいメロディをギターで弾いてみたくなったんだ。


-オーケストラとともにプレイする上で、最も難しかったことや、気をつけなくてはならなかった点は何でしょうか?
ジェフ・ベック:オーケストラと共演するのは、信じられないくらい大変なことだったよ。

-どういう点が?
ジェフ・ベック:スタジオでは問題ないんだ。全てがコントロールされているからね。オーケストラは彼らパートをレコーディングする。で、僕は僕のパートを別にレコーディングする。3〜4時間のセッションで2曲くらいレコーディングすればいい。でもステージではみんなで一緒にやらなくてはならない。特にリズムを合わせるのがすごく大変だったよ。

-先日のライヴではすごく上手くスムーズに聞こえ、何の問題もないように見えましたけど。
ジェフ・ベック:実はすごく大変だったんだよ(笑)例えば「ハンマーヘッド」みたいにドラマーがリズムをキープしてくれるような曲は安心していられるんだけど「コーパス・クライスティ・キャロル」のように僕のギターに彼らが合わせなくてはならないような曲は、うっかりするとどちらかが速くなったり、逆に遅くなったりして冷や汗ものだったね(笑)

-これからのソロ・ツアーではオーケストラはどうするんですか?地元のオーケストラを雇ってライヴをやるつもり?
ジェフ・ベック:O2アリーナの時はエリックと一緒で会場もデカかったし、予算もあったからオーケストラを雇えたけど、ソロ・ツアーではそんな金があるかどうか(笑)毎晩オーケストラと演りたいとは思っているんだけど、小さい会場で一度しかプレイしないような町では無理かもしれない。まだそこまで考えてないんだけどね。


-さて、プロデューサーのトレヴァー・ホーンとは、80年代半ばに、イギリスのTV音楽番組“The Tube”のテーマ曲を一緒に作って以来のコラボレーションになりますよね。
ジェフ・ベック:いや、シールと一緒にやった曲の時にも会ってるし、トレヴァーがそのずっと前にも会ってるって言ってたよ。僕は憶えてないんだけど(笑)たしか彼がレディオ・キルズ何とかって曲をヒットさせた頃。

-「Video Kills The Radio Star」ですね。
ジェフ・ベック:それ、それ!(笑)その頃に会ってるらしいんだ。

-その彼と今回組むことにしたきっかけと、組んで最も良かったと思う点を教えてください。
ジェフ・ベック:人から勧められたんだ。最初はもっとテクノっぽいプロデューサーにしようと思ってたんだけど、マネージャーのハーヴィー・ゴルドスミスにトレヴァーがいいんじゃないかって言われてね。結果的には大成功だったよ。彼は奇抜なアイディアをたくさん持っていて・・・僕より奇抜なんだ(笑)それがいい結果を生んだと思う。彼はエグゼクティヴ・プロデューサーという感じで、僕がスティーヴ・リプソンと録ったテイクをいろいろ聴いて、どのテイクがいいか選んだり、バランスを考えたりする役割を果たしてくれた。実際のレコーディングの90%はスティーヴ・リプソンと一緒に作ったんだ。スティーヴとは刺激しあいながら楽しく過ごしたよ。毎日がチャレンジだった。

-完全なインスト・アルバムにせずに、ジョス・ストーン、イメルダ・メイ、オリヴィア・セイフを起用した理由は?あなたのチョイスだったんですか?
ジェフ・ベック:そうだよ。自分で選んだんだ。完全にインストにもできたんだけど、アルバムの中の曲で、ギターではなく、彼女たちのような素晴らしい声の持ち主に歌って欲しいと思った曲があったから頼んだんだ。それぞれの声に合う曲を歌ってもらったんだけど、彼女たちは最大限に自分たちの魅力を発揮してくれて、曲にも広がりが生まれた。イメルダはプレイボーイズというロカビリー・バンドのギタリストのダリル・ハイアムと結婚していて、公私ともに親しく付き合ってる。彼女のコンサートをロニー・スコッツに観に行ったり、去年は一緒にコンサートもやったんだ。

-O2アリーナの隣のインディゴですよね?
ジェフ・ベック:そうだよ。それで今回のレコーディングにも参加してもらったんだ。ジョスは「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」を誰かに歌ってもらおうと思ったときに、まず思い浮かんだシンガーだった。あの歌にピッタリなワイルドでパワフルなシンガーだからね(笑)彼女たちとまたレコーディングするかどうかは別として、これからも女性ヴォーカリストを入れた曲をやっていこうと思っているんだ。

-そのイメルダ・メイも参加している「ライラック・ワイン」と共にもう1曲ジェフ・バックリィが歌った曲「コーパス・クリスティ」がカヴァーされていますが、これらを取り上げた理由を教えてください。
ジェフ・ベック:友人から彼のアルバム「Grace」をもらって、しばらく車の中に入れておいたままだったんだけど、あるとき渋滞にハマって(笑)そのCDを何気なく聴いてみたんだ。聴いた瞬間「これはスゴイ!」って思ったよ。最初にすごいと思ったのは「ハレルヤ」だった。さっきの話と重複するけど、「ライラック・ワイン」はギターだけでやることもできたけど、インストには拘ってなかったし、ジェフ・バックリィの歌声をより多くの人に知ってもらういいチャンスだと思ったので、イメルダに頼んで歌ってもらうことにしたんだ。

-ではたまたま人にもらってCDを聴いたということで、もともとバックリィの音楽を好んで聴いていたわけじゃないんですね?
ジェフ・ベック:うん。名前はもちろん知っていたけど彼の音楽を聴いたことはなかったし、生前彼にあったこともない。でも今ではほとんど毎日聴いてるよ。彼の歌は本当に情熱的で「俺のギターもこうありたい」って思いながら聴いてるんだ(笑)


-「虹の彼方に」(Somewhere Over The Rainbow)は、実際には素晴らしいテクニックを駆使しながらも、メロディーの美しさを最大限に引き立たせている演奏だと思います。
ジェフ・ベック:ライヴでは毎晩じゃないけどアンコールの時によくやってたんだ。日本公演の時とハウス・オブ・ブルースのライヴの時にやったかな。以前は「Where Were You」をやってたんだけど、その代わりとしてね。毎晩同じ曲を演奏していると飽きてしまうから、代わりとなる曲を用意しておきたかったのさ。そんな時、ジェイソンがこれをやろうって言い出して、けっこうリスキーだとは思ったけどやってみたら観客が喜んでくれてね(笑)

-ライヴでここ何年も演奏してきたこの曲の方向性が、アルバム全体の方向性にも影響を与えましたか?
ジェフ・ベック:この曲に限らず、オーケストラと一緒にアルバムを作りたいというアイディアはずっと以前から持っていたんだ。以前はオーケストラとキーボードは両立しないという考えだったので、クラシック・アルバムを作るなら全く別のプロジェクトを考えなくてはと思ってたんだけど、今回それが可能だということがわかったよ。将来に向けての方向性が見えたって感じだ。

-「エレジー・フォー・ダンケルク」(Elegy For Dunkirk)の高音部分などを聴くと、以前の「ホエア・ワー・ユー」(Where Were You)と同様に、あなたはギターで人の声を模し、さらにそれを超えることに挑戦し、成功していると思うのですが、それはあなたの狙い通りでしょうか?
ジェフ・ベック:成功しているかどうかはわからないけど、それが僕の目指しているものだよ(笑)

-あなたのギター・プレイは常に進化し続けてきて、今では誰にも真似できない次元にまで到達しています。ですが、本作ではギター・プレイを進化させるよりも、いかにメロディーを確実に人の心に届けるかということに重点を置いている気がしました。
ジェフ・ベック:速弾きとか、テクニカルなプレイとは逆の方向を目指しているんだ。より人間の声に近く、感情表現を豊かに、ピュアなものというのが、今目指していることだよ。

-そのようにアプローチが変わったのは、あなたの中でギター・プレイや音楽表現に対する考え方に変化があったのでしょうか?
ジェフ・ベック:突然そうなったわけじゃなく、それはずっと以前から考えていたことで、ひとりでいるときにはよくそういうプレイをしていたんだけど、シンプルになりすぎることがちょっと恐かったんだ。要するに「虹の彼方に」とか、「エレジー・フォー・ダンケルク」のようなシンプルなプレイということなんだけど・・・。でもヴィニーとタルと一緒にプレイしていた頃、彼らがシンプルになるということに大賛成してくれて、彼らがいいと思うなら世界中の人がいいと思うかもしれないと思ってね(笑)

-そのヴィニーとタルですが今回のツアーには参加していませんよね。
ジェフ・ベック:ヴィニーは売れっ子ドラマーだし、タルはソロ・アーティストとしての契約があって二人ともスケジュールが合わなくてね。


-1年前にインタヴューをしたときに、タルとヴィニーとのトリオで録った音源が17時間分あるとおっしゃっていました。本作にはその音源は、部分的にでも使われていますか?
ジェフ・ベック:使われてるよ。アルバムには二人とも参加してるし・・・いや、ごめん、このアルバムにはその音源は使ってない。あれは3年前にLAで10日くらいかけてセッションした時の音源で、思い浮かんだアイディアをどんどん録音して行っただけのものなんだ。

-その音源は今後、世に出る可能性はありますか?
ジェフ・ベック:あるよ。でも曲の始まりもエンディングも何もなく、延々とプレイしているだけの音源だから、あれをきちんとした曲に仕上げるには、プロトゥールスを使って編集しないといけないな。ただ、内容はすごいよ(笑)

-それは是非形にして発表してくださいね。
ジェフ・ベック:頑張るよ(笑)でも必ず発表するからね。

-ヴィニーの代わりのツアー・メンバーには、『ワイアード』に参加したナラダ・マイケル・ウォルデンが参加していますね。
ジェフ・ベック:彼はパーフェクトだよ。ノン・ストップで熱いプレイを聞かせてくれる(笑)

-ワイアードでは一緒にレコーディングしていますが、ナラダと一緒にライヴをやるのは初めてですよね。先日のロンドンでは二人が一緒にプレイするのを見て感動しました。
ジェフ・ベック:彼に電話したら「この日を35年間待ってたよ」って言われたよ(笑)


-ロンダ・スミスを選んだ理由は?プリンスと一緒にやっていたのを観たとか?
ジェフ・ベック:ロンダ!彼女はラヴリーだね!でも僕は彼女がプリンスとやっていたのは知らなかったんだ。ナラダに電話した時、「ベーシストを探している」って言ったら何人か推薦してくれ、そのトップにいたのが彼女だったのさ。ナラダとの電話を切ってすぐロンダに電話したら即OKしてくれた。1日に2人のすごいプレイヤーからOKをもらえて嬉しかったよ(笑)ロンダもカリフォルニアに住んでいるので都合が良かったし・・・。

-また女性ベーシストですね。
ジェフ・ベック:たまたまだよ(笑)

-彼女がコンサートで歌う可能性はありますか?
ジェフ・ベック:もしかしたらね。

-ロンドンではジョス・ストーンやイメルダ・メイがゲストに出ていましたが、日本公演ではヴォーカル入りの新曲をどうされるのかと思って。
ジェフ・ベック:そこなんだよ。でもロンダはとても物静かで、控えめな女性なんだ。派手なディーヴァってタイプじゃない(笑)今はツアーに向けてのリハーサルが忙しく歌まで手が回らないけど、才能がある女性だから、きっとベースを弾きながら歌うこともあると思うよ。

-でも彼女のベースは超絶テクニックでソロパートでは控えめではなく、弾きまくっていましたよね。
ジェフ・ベック:(笑)うん。すごい女性だよ。

-ところでステージのアンプの前にメタリックな丸い不思議なものが置いてあったんですが、あれは何ですか?
ジェフ・ベック:あそこに音を集めてサーキュレイトするんだ。

-エフェクターのような役割を果たしているんですか?
ジェフ・ベック:いや、簡単に言うと小さいアンプのようなものだよ。

-日本公演を待ち望んでいる日本のファンにひと言メッセージを。
ジェフ・ベック:日本でまた演奏できることを楽しみにしている。日本のように違うカルチャーを持ったところに住んでいる人たちが僕の音楽を聴いてくれることに、いつも感謝しているよ。

(質問:細川 真平 / 通訳:前 むつみ)


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2010/02/13

Jeff Beck インタビュー on The New York Times (2010.02.12)

Jeff Beck に関連するインターネット上の記事を保存する目的で転載しています。

掲載元
http://www.nytimes.com/2010/02/14/arts/music/14beck.html?ref=music

タイトル

A Guitar Hero Won’t Play the Game


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               Andrew Testa for The New York Times
               Jeff Beck, rehearsing this month for his tour.

February 14, 2010
MUSIC
A Guitar Hero Won’t Play the Game

By LARRY ROHTER
LOS ANGELES

IN late January, Jeff Beck flew here from London for the Grammy Awards, capping what had been an unusually active year for him. Not only did he win his fifth Grammy, in the best rock instrumental category for a version of the Beatles’ “Day in the Life,” but he also led a televised memorial tribute to the electric guitar pioneer Les Paul that, in contrast to some of the other live performances that night, was flawless.

But the most illuminating moment of the visit may have been supplied by Stephen Colbert in the monologue that opened the Grammy show. “Honey, do you know who Jeff Beck is?” he asked his daughter, sitting in the audience. When she shook her head no and looked baffled, Mr. Colbert explained: “Well, you know the game ‘Guitar Hero?’ He has the all-time high score — and he’s never played it.”

That, in a nutshell, defines Mr. Beck’s peculiar situation. At 65, with a distinguished career that dates back to the earliest days of the British Invasion, he remains the greatest guitarist that millions of people have never heard of. But the master instrumentalist in him has resisted making the concessions that would allow him to be heard more widely in an era in which his craft has been reduced to a video game with colored buttons.

The creators of “Guitar Hero” invited Mr. Beck to be an avatar in the game, but he declined. “Who wants to be in a kid’s game, like a toy shop?” he asked dismissively during an interview the day before the Grammys. “There’s just this mad avalanche of material that’s available, so it’s so hard for aspiring young players to find where they should go” and “not be enslaved to yet another tool or device.”

With a new manager and a forthcoming record on a new label, Mr. Beck is instead trying to resolve his dilemma the old-fashioned way. He spent a large part of 2009 on the road, and in April was inducted into the Rock and Roll Hall of Fame as a solo artist, the second time that body had honored him. In late October he dazzled at the 25th Anniversary Rock and Roll Hall of Fame Concert at Madison Square Garden, performing, among other numbers, “Superstition,” a song that Stevie Wonder originally wrote for him, alongside Mr. Wonder, a friend of 40 years’ standing.

This year the pace is accelerating. On Thursday and Friday Mr. Beck and his pal Eric Clapton will be performing together at Madison Square Garden, the second stop on a four-city mini-tour. Mr. Beck and his new band will then head off to Australia, Hong Kong, Japan and South Korea before returning to the United States in April, when his first studio recording in seven years, “Emotion & Commotion,” is scheduled to be released by Atco.

“I was almost a recluse, and now you can’t get rid of me,” he said. “It just seems like I’ve picked the right moment to move. There’s a commitment I’ve made over the last year really,” prodded by his new manager and musicians he respects, “and now you’re seeing the results of that.” Originally Mr. Beck was one of what Jan Hammer, the jazz and fusion pianist and drummer who is a friend and longtime collaborator, calls “the holy trinity” of British guitar players to emerge from the 1960s. Like Mr. Clapton and Jimmy Page, the founder of Led Zeppelin, Mr. Beck first came to prominence as a member of the Yardbirds, playing blues-inflected rock ’n’ roll, and then went out on his own.

As a solo artist for the last 43 years Mr. Beck has built a reputation as the guitar player’s guitar player. Though notoriously self-effacing, even insecure, about his own talent, he has regularly topped reader polls in guitar magazines and has become a major influence on three generations of players, particularly through his use of harmonics and the whammy bar on the Fender Stratocaster he prefers to play.

“Jeff Beck is the best guitar player on the planet,” said Joe Perry, the lead guitarist of Aerosmith and a Beck admirer since his teenage years. “He is head, hands and feet above all the rest of us, with the kind of talent that appears only once every generation or two.”

George Martin, who produced the Beatles and the only two of Mr. Beck’s recordings to go platinum, “Blow by Blow” and “Wired,” from the mid-’70s, said, “If I have to think of an electric guitar virtuoso, Beck is my call.” In contrast to musicians who find a single approach and won’t budge, he continued, “Jeff has that ability to be comfortable in many styles: hard rock, jazz, funky blues, even opera.”

Mr. Beck’s career, however, has followed a curious path. Periods of engagement with the commercial side of the music world have given way to interludes of withdrawal, during which he retires to his home in the English countryside to work on his collection of hot rods, listen to obscure records and practice in his living room.

“If you were to plot my success or failure, it goes,” and here Mr. Beck made a series of up-and-down hand gestures, accompanied by the sounds of a car stopping and starting. “It very seldom stays on a high plateau.”

The reasons for those fluctuations are both artistic and commercial. Stylistically Mr. Beck has been all over the map, moving from proto-heavy metal to jazz, experimenting with electronica, returning to the blues, detouring to rockabilly — in general following his own inclinations regardless of what happens to be popular at the moment and leaving record companies baffled as to how to categorize and promote him. None of his recent studio recordings has achieved gold-record status. Though the original late-’60s version of the Jeff Beck Group featured Rod Stewart on vocals, Mr. Beck hasn’t recorded or toured with a full-time lead singer since the early ’70s. As a result he eschews lyrics in many of his songs, which on some recordings have tended toward the abstract.

“It’s hard for Jeff to coexist with a singer, because he thinks in terms of his guitar being a lead voice, and singers, especially in rock, have this sense of entitlement, that they are going to be the focus,” Mr. Hammer said. That attitude “has produced some great one-offs, but I don’t think it makes for a lasting collaboration or a long-term relationship.”

Those dalliances offer an idea of Mr. Beck’s wide-ranging interests and his willingness to experiment. During the long gaps between his own CDs he has recorded or played with vocalists as different as Luciano Pavarotti and Buddy Guy. He seems especially fond of female singers, having worked on sessions with Macy Gray, Chrissie Hynde, Cyndi Lauper and Wynonna Judd, among others.

The collaboration with Mr. Clapton grew out of a series of shows Mr. Beck did in 2007 at a jazz club in London, where the two guitarists played Muddy Waters’s “Little Brown Bird.” They came together again early last year for two joint performances outside Tokyo, mixing blues tunes and Sly Stone numbers with songs from the Eddie Harris and Les McCann songbook.

Mr. Beck’s new album, produced by Steve Lipson and Trevor Horn, continues that habit of doing a bit of everything. It opens with “Corpus Christi Carol,” which is associated with both Jeff Buckley and Benjamin Britten, later moves from an instrumental version of “Over the Rainbow” to “I Put A Spell on You” with Joss Stone on vocals, includes an instrumental reading of the Puccini aria “Nessun dorma” and ends with an operatic version of the “Elegy for Dunkirk” from the film “Atonement.”

“He wasn’t sure what he wanted to do, and at the beginning was in major panic mode,” Mr. Lipson said in a telephone interview from his studio in London. “It was only through making the record and finding the pieces that he felt more at ease. I told him, ‘You are the greatest instrumental experimenter with melodies that I can think of, and that’s what we should concentrate on.’ And he agreed.”

To support the CD Mr. Beck will be touring with a new band. He has retained the keyboard player Jason Rebello from his last ensemble but has brought in a new rhythm section: the drummer Narada Michael Walden and the Canadian bassist Rhonda Smith, who spent nearly a decade recording and touring with Prince.

In the mid-’70s Mr. Walden, fresh out of John McLaughlin’s Mahavishnu Orchestra, wrote several songs for and played on “Wired.” Since then he has become a successful producer and songwriter for Aretha Franklin, Whitney Houston and Barbra Streisand. But he was willing to cast aside his aversion to long tours when Mr. Beck invited him to collaborate for the first time in more than 30 years.

“You look for the guys who can kick you” as a musician, “and Jeff can be filthy, stinky that way,” Mr. Walden said in an interview here. “He’s not just melody, or a guy who can make his guitar cry. He’s a funky cat too, always thinking about rhythm, and he has a fearlessness that makes him open to all kinds of material.”

On the business side Mr. Beck also has a reputation as something of a contrarian, and has shown that trait in decisions that have ended up working to his detriment. Booked to play at the original Woodstock festival, for example, he canceled at the last minute, a decision that so infuriated Mr. Stewart that he soon left the band in favor of the solo career that made him the bigger name.

Even today Mr. Beck remains suspicious of the machinery of the pop industry, expressing both puzzlement and disgust at the way the celebrity culture has swallowed other musicians.

“It’s a diabolical business,” he said. “I can’t imagine how hellish it must be to be hounded like Amy Winehouse and people like that. I have a little peripheral place on the outskirts of celebrity, when I go to premieres and that sort of stuff, which is as close as I want to get. I cherish my privacy, and woe betide anyone who tries to interfere with that.”

But Mr. Beck also realizes that he has paid a price for his perceived obstinacy. Asked if it frustrated him not to have enjoyed the same level of commercial success as peers like Mr. Clapton and Mr. Page, he first suggested that speculation was pointless but then said he tried to focus on the positive aspects of the choices he made.

“It’s no use, it’s spilt milk, it’s gone, it’s evaporated,” he said. “I suppose I could think of it as being too bothersome. But I could also look at it on the upside and say, ‘This is the only reason I’m still here,’ because I can almost promise you that I wouldn’t be here if I’d had a huge record in the ’80s. And also, it doesn’t suit me. I like the fact that I can just bugger off and disappear.”


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